阪急色の思い出

初めて一瓶なくなりそうな、万年筆インクの思い出の話。

 

「知ってる?阪急電車の色のインクあるんやで!」

阪急色を最初に教えてくれたのは、

Twitterで初めてできたお友達でした。

仲良くなった後に、同じ大学に通っていることが判明し、

同じ電車を愛用…じゃない愛乗!?していることが分かったのです。

阪急色なんて絶対買うやん!と決意し、

まずインクをお迎えすることが確定した後に、

阪急色にぴったりの子がいる!

と一目惚れしてお迎えしたのがこの子でした。

人生二本目の万年筆。

一本目はプレゼントでもらったから、

自分で買った初めての万年筆。



吸入したての色と、酸化して濃くなった色がずいぶん違う、

ということを教えてもらったのはこのインクだった。

ntさんとこに初めてお邪魔したときに、

この子と阪急色を組み合わせるのはいかがですか?

と愛用している組み合わせをどんぴしゃで薦められ、

ntさんの威力と偉大さを目の当たりにしたのもこのインクだった。

 

神戸INK物語のすごいところは、

ひとつひとつの色にストーリーがあるところ。

思い出の地やモチーフのインクなんて愛用する理由がありすぎる。

 

阪急色は、

当時関西を離れたばかりだった私にとって、

関西の思い出を凝縮したような存在だった。

 

今思えば、愛用する理由、ということを始めて実感したお品な気がする。

好きに理由はいらないと思うけど、

ストーリーやモチーフがあるものに

とても惹かれる。

そのコンテキストに込められた思いやエネルギーが

お守りになる感じがするから。

そんなことを教えてくれた阪急色、

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