外国語の山 下から登るか まず上から眺めるか

新しいことを勉強する際、入り口でまず何をするかについて、

最近嬉しい発見があったので記録します。

今年の夏休みは、ラテン語学習記のエントリにて書いたように、

ラテン語、フランス語、ドイツ語の講義動画にどっぷり浸って過ごしました。

ラテン語はまったく初めての学習、

ドイツ語は独学で少しかじっていた程度、

フランス語は学生時代以来の復習。

今回、今までと違ってテキストではなく動画という新しい形で初めての言語を勉強して

テキストで一人静かに(時にぶつぶつ)勉強した時と違って、

数時間でぐーんと言語感覚をバージョンアップできて感激しました。

今まで新しい言語を学習するときは、

テキストを購入して、冒頭からコツコツ派でした。

本棚には、学校で学んだ英語、フランス語以外に、

韓国語、ドイツ語、スペイン語、中国語のテキストが並んでいます。

途中やめになっているものもあれば、最後まで一通り目を通したものも混在。

今回初めて講義動画で新しい言語を学習(+既習言語の復習)することになりました。

きっかけは、気になっていたけど独学は難しいのでは

と尻込みしていた言語の講義動画の販売情報を入手したこと。

自分が既に知っている言語(英語)の講座を受けていて、

この先生はすごい・・!と思っていた先生だったので、ためらいなく購入。

夏休みの間、6時間×3日間どっぷり講義を受けました。

講義の分かりやすいこと、

コンテンツとして面白いことと言ったら…!

3時間でその言語の全体像が分かるようになる不思議。

あっという間の3時間で、

好奇心をくすぐられる講義でした。

3時間で習ったことをめちゃめちゃシンプルにして並べると、

下記の通り。

(シンプルにしてしまうと何のこっちゃですが、

これで本当に言語の概観を伝授していただけたのです…!)

‐ラテン語の英語との関わり

‐ラテン語を勉強するメリット

‐動詞の特徴

‐動詞を中心とした文構造

‐名詞の特徴

‐be動詞

‐単語リストが与えられた状態での文章の読解

講義が終わったときには、単語リストが与えられていれば

簡単な文が作成でき、

言語を読んだとき、単語の品詞の見当がつく状態になりました。

テキストで1から学習する方法は、山をふもとからコツコツ地道に上るアプローチですが、

最初にその道のプロ(※)に言語の概要を教えてもらう方法は、

一度ヘリコプターで頂上の上空に連れて行ってもらい、

空の上からこれから登る山道の説明を受けた感じでした。

文字の静かな世界も大好きですが、

動画では、その道の達人(※)が「限られた時間でこれは言っておきたい…!」ということを目と耳で浴びられるので、

自分の中にその道の地図が作りやすい。

テキストの著者と、動画の中の講師と何が違うんだろう。 距離感?声?

その違いは、講師のとっちらかった話ではないかと思います。

あっちこっち飛ぶ話、自由自在に引き出される例、たとえ話、など

静的な編集では成し得ない楽しすぎるとっちらかり具合。

例えば、出版するテキストでは、時事ネタや商業ネタなどもあまり入れられないのかなと。

(eg.車の名前はラテン語由来多いよ!など‐ カローラ、ステラ、ソリオ…etc.)

コンテンツとしての面白さ。ジェットコースターのような緩急のついた展開。

自由自在に様々な話題、テーマに飛びながら繰り広げられるひとまとまりの講義によって

講師から地図を伝授してもらえるのだと思います。

人から説明を受けるよりは、何度も読み返せるテキストの説明を自分のペースで読むほうが良い

と思っていたのですが、今回の講義はbrand new体験でした。

Youtubeでも講義がたくさんあって、無料で講義を探し放題。

本当に良い時代に生まれたなぁとしみじみ嬉しい。

次に新しい言語を勉強するときも、

魅力的なとっちらがりを繰り広げてくださる先生を探したいと思います。



私の場合、その道の達人を探す際には

言語とは別の道で圧倒的な成果を出している人が、

語学の先生として推薦している人は間違いない、と思っています。

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