見栄えのいい言葉を捨てるとそこに未来が見えると信じている話
自分の考え事や思ったことをノートに書くときって、
無意識に、「うまいこと書いたろ」という精神が勝手に働いている気がします。
何なんでしょうね、学校の作文文化の名残でしょうか。
文章書きなさい、と言われて、
①うーん何書こう→②浮かんできた→③書く
の流れ。
②浮かんできた ことに対して、
「本当に自分が心からそう思ってること?もっとぴったりな言葉ない?」
という問いを今までしてこなかったなぁと最近痛感しています。
喋る時もそうだけど、とりあえずぱっと答える、とりあえずぱっと答えを書く、
ということを、今まで考えなしに続けてきたなぁと。
だから、何となく、それっぽい言葉はさらさらっと書き上がる。
でもそれが自分とは乖離している。
「本当に思ってることじゃない、それ人に伝えてどうするの?」
程度の言葉しか出てこなくて愕然としています。
自分の中まで潜らずに、反射的に出てきた言葉しか出てこない症候群。
対処療法として、
とにかくきれいな言葉で書こうとしない、
を試してみています。
幼稚な表現になってしまってもいいから(と自分に言い聞かせながら)書いてみる。
そうすると本当に幼稚で、このままじゃ人様には見せられない稚拙な表現しか出てこないけれど、
時々、お腹の底からずるっと何かが出てきた感覚になることがあって、
「そう!私が言いたかったのこれ!」と泣きそうになることがあります。
今までどれだけ嘘ついてきたんだろう、
お腹の底覗いて引っ張り出してあげてこなかったんだろう、
本当にごめんね…となんか一瞬泣きそうになる。
その言葉を人様に見せられる表現に加工しようすると、
せっかく引きずり出した本心がするっと姿を消すこともしばしば。
「おっと、また消えた、もっと別の本当の言葉を探さねば…」
という緻密な作業が必要。
これはこれで大変、要注意だけど、そもそも引きずり出さないことには始まらない。
まずはお腹の底を引きずり出さないことには始まらない。
自分で書いてるんだから自分の本心でしょ、という思い込みを捨てて、
きれいな言葉を捨ててみると、思いもよらぬところから本当の自分らしきものが姿を現す。
人生で初めてその自分を世に出すことが今後の明るく楽しい時間を切り拓く、と信じて、
自問自答を繰り返してます。
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